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長引くコロナ禍、消滅したインバウンド需要…苦戦を強いられている副都心のホテル業界

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に伴い、世界的な人々の往来が減った結果、ホテル業界が苦境に立たされています。感染拡大当初から人流抑制の影響を受けていたホテル業界では、チェーン店の大量閉館や空室の有効活用など様々な動きが見られました。(2020年12月時点でのホテル業界の状況についてはこちら→苦境に立たされるホテル業界、見出した新たな活路

2年以上に及ぶコロナ禍に耐え切れず、オミクロン株の流行によって感染拡大が収束する見通しが立たなくなったことから、今でも中堅ホテルの閉館や売却の動きが多くみられています。今回は、長引くコロナ禍により苦戦を強いられているホテル業界の今を解説します。

インバウンド需要消滅の痛手、長期化するコロナ禍で淘汰が進む?

ホテルコエ

※ホテルコエ(hotel koé) 公式ホームページより引用

2020年に開催が予定されていた東京オリンピック大会など、多くの外国人観光客の来日が見込まれていた2,3年前は、用地取得を巡って競争が起こっていたほどのホテル業界。それが新型コロナウイルス(COVID‐19)の感染拡大以降、人流抑制のため海外との往来に制約が設けられたことから、目論んでいたインバウンド需要が事実上消滅。さらに緊急事態宣言の発令など、国内でも人々の往来が減ったことから、ホテル業界は大打撃を受けることになりました。オミクロン株の感染拡大でコロナ禍が長期化していることも相まって、数年前までとは対照的に、今ではホテルの閉館や売却が相次ぐようになってしまいました。

副都心エリアだけで見ても、ホステルやラブホテルなどを除いて、新宿駅周辺では5棟(2020年8月「セントラルホテル東京」・「シティホテルロンスター」、同年9月「ホテルマイステイズ西新宿」、2021年11月「ホテルウィングインターナショナル新宿※」・「イビス東京新宿」)、渋谷駅周辺で2棟(2020年12月「ホテルユニゾ渋谷」、2022年1月「ホテルコエ東京(hotel koé tokyo)」)、池袋駅周辺で1棟(2020年11月「カプセルきぬやホテル池袋」)と、多くのホテルが閉館しています。
(※ホテルウィングインターナショナル新宿は、2021年10月7日に発生した千葉県北西部を震源とする最大震度5強の地震で設備に被害を受けており、当初予定していた復旧工事を断念する形で閉館しました)

最近のものでは、2022年1月に閉館した「ホテルコエ東京(hotel koé tokyo)」。渋谷駅から徒歩6分、渋谷PARCOの向かい、オルガン坂と公園通りの交差点に面した角地という好立地で、「アース ミュージック&エコロジー」などを展開するファッション企業「ストライプ・インターナショナル」が、国内外への文化情報発信拠点として2018年2月にオープン。衣料品・雑貨店とダイニングスペース、小規模な高級ホテルを兼ね備え、衣食住を1つにまとめたグローバル旗艦店となっていました。ところが、コロナ禍以降は当初見込んでいた海外からの観光客の利用がなく、期待されていたホテル事業が苦戦。事業戦略の見直しを行った結果、ホテルは開業からわずか4年で閉館、同じ建物に入居する衣料品店やダイニングスペースも丸ごと撤退することになりました。

副都心エリアの中でも、新宿駅周辺で閉館したホテルの数が渋谷や池袋に比べ多くなっているのは、元々中小規模のビジネスホテルやカプセルホテルが多かったことが一因と考えられています。また、新宿駅周辺で現在加速している再開発計画のうち、2023年春に開業予定の「東急歌舞伎町タワー」や、現在の京王百貨店・ルミネ1周辺で今後予定されている「新宿駅西南口地区(南西口地区との表記ゆれあり)」再開発計画では、シネコンや商業施設と共にホテルも入る複合ビルができることもあって、密集状態だった新宿駅周辺のホテルで淘汰が進んでいるものとみられます。

閉館・売却されたホテル跡地のその後

ホテルウィングインターナショナル

※ホテルウィングインターナショナル 公式ホームページより引用

コロナ禍においてもある程度テナントの出入りの動きがある副都心エリアでは、閉館・売却されたホテルの跡地では、立地の良さや敷地の広さを活かした別のテナントが入居するところもあります。

2020年9月末に閉館した「ホテルマイステイズ西新宿」が入居していたビルには、サテライトオフィスに利用可能なレンタルオフィススペースが新たに入居。同年12月に閉館した「ホテルユニゾ渋谷」には、立地の良さを活かし、2021年6月に「ホテルウィングインターナショナルプレミアム渋谷」が新たに開館しました。

また、2021年11月に閉館した「イビス東京新宿」を保有するジャパン・ホテル・リート投資法人は、同年12月に113億円でホテルを売却。売却益は収入が減少している他のホテルの補填に充てられるものと見られます。イビスホテルの前身にあたる「スターホテル東京」が1980年に開業してからリブランドを経て続いてきた40年超の歴史があり、老朽化が進んでいる建物は建て替えられる可能性が高そうです。売却先のUR都市機構は、好立地であることや、新宿駅周辺で活況を呈している再開発計画を鑑み、ビルの建て替えや建物の近辺も含めた開発が可能かなどを今後検討するとしており、ホテル跡地にはマンションかオフィスビルが建つことになりそうです。

収束を見越すか、適応か…今後のホテル業界の展望

東京オリンピック大会の開催を控えて多くのホテルが林立していた東京。コロナ禍以降はインバウンド需要の消滅や国内移動の制限などで観光業が大打撃を受け、閉館に追い込まれるホテルが相次いでおり、この動きは副都心エリアも例外ではありません。

新宿駅周辺で行われている再開発計画には、高層部にホテルが入居する複合ビルも建設されることになっている他、オミクロン株の流行に伴いコロナ禍が長期化、感染拡大が収束する見通しが立たなくなったこともあり、中小規模のみならず、中堅のホテルでも苦戦を強いられ淘汰の動きが進んでいくものと見られます。

一部のホテルではテレワークなどのビジネス利用のために、日中の客室やイベントスペースの貸出を行うなど、コロナ禍に適応したプランを打ち出しているところもあります。今後のホテル業界がどのように変化していくか注目です。

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